​物語

名前はナクアトゥス=リン・アシュターゲ。クイーンサイドでも圧倒的な実力と名声を備えた使い手。"灰の盾"(Ashtarge)の家名が表す通り、彼女は古い武家に由来を置く血筋の出身です。特に危機的な状況においてはその名において指揮力を発揮し、自ら前線を率いてあなたを守るでしょう。​武家特有の性格か、彼女の辞書には略式の文字はありません。異性をエスコートするときは手の甲へのキスに始まり、本題に入る前に庭園を案内しながら季節の花々の詩を詠み、テーブルに戻っては相手方の出身地に近い銘柄の茶器を並べその土地の著名人を称え、湯気越しに武人としての尊敬の気持ちを伝え･･･とにかく全てにおいて手を抜かないのです。

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”姫王”の位

クイーンサイドの興りの戦いにおいて、彼女の祖先は王城を占拠する本流を逸れて王位を巡って殺し合いを繰り広げる王子達を止めるためにキングサイド迷宮に入っていきました。迷宮内では死の恐怖と王位への重圧に取り付かれた王子達が向かってきましたが、そこは灰の盾の戦乙女。王子達は王の選別の儀式を生き残るに然るべき訓練を受けていたにも関わらず、全員が彼女一人に制圧され地上へと生還しました。キングサイド迷宮の王の選別の儀式の勝者となった彼女は王位を継ぐ権利か国号を発する権利を与えられましたが、それを行使することなく相応しきときまで引き継ぐことを決めました。以降、アシュターゲ家の長女は姫王の位を受け継いでいます。

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