物語

「畜生！また負けたぁ！」

「どうしたのよレオン、そんなに落ち込んで。」

「ケイティか。それがな、情けない事に剣技試合で負け続きなんだ。きっと俺には才能がないんだ･･･。」

「もう、レオンたらしっかりして頂戴。訓練が合わないだけよ！」

「でも、合う訓練なんて･･･一体どうすれば。」

「いいからこれを見て！」

「ワオ！この人形は一体なんだい？」

「レオン。ちょっとそっちに行って･･･OK！」

「剣を振り始めたぞ！なんてパワフルなんだ！」

「さあレオン、ちょっと手合わせしてみて？」

「どれどれ･･･オッ！？なかなか鋭いぞ！？とりゃ！ふんっ！こりゃいい練習相手になりそうだ！」

「基本キットの木剣はお気に召したようね。でもこれだけじゃないのよ？」

「え？剣だけじゃないのかい？」

「そう。今ならなんと木槌までついてお値段そのまま！」

「ワッツ！本当かい！？それじゃあお得に誰にでも合う訓練ができちまうじゃないか！今すぐ買いに行かなくっちゃ！」

「ふふふ。これはね、書簡を送るだけで家にいながら買えちゃうの。ご注文は今すぐ！デッチィ武具商工会まで！」

「よぅし分かった！書簡一本。デッチィ武具商工会に注文だぁ！」